タンスの角に小指をぶつける

仕事の関係で転勤をして3年目が終わろうとしている。都会を自負している県の田舎の町の大きな川の畔のアパートだ。 緑が多く、春先から夏にかけて蛙の合唱が響き、夏になると川の土手に草が生い茂り、秋には虫達の演奏会が行われる。 目の前には国道が二本も…

来年の話をして鬼を笑わせる

諺に「来年の話をすると鬼が笑う」というものがある。先がどうなるのかもわからないのに未来の話をしても仕方がない、鬼でさえ笑ってしまうほど能天気だな、と未来の事を話す人をからかう言葉だ。 さて先日、職場で体調が悪い日が続いた際、病院が嫌いで頑なに…

グローバルには止まりません

電車に乗っていた時の事。 停車駅に停まり、車輌のドアが開き、降車する乗客が一斉に降りていく。夜も遅い時間だったせいか乗車する人は居なかった。 車内のアナウンスでその路線は単線で、行違いの列車を待つため、4分ほど停車する旨が告げられるのを、ただ…

新しい漢字を作ってしまった

社会人になってから、手書きで文字を書く機会が減った。 学生時代のように必死に黒板の文字やレジュメをノートへ書き写す必要もないし、仕事の上でも文書作成の大半はキーボードを叩けば良い。便利な世の中だ。 そんな便利な世の中で、僕達がしばしば陥る事…

序文

暇に飽かして一日を過ごし、硯に向かって思い浮かんだ下らない物事をつらつらと書いていったら、何だかおかしな物が出来てしまった。 昔の人が、そんな風に、思い付くまま文章を書いていた。 その人は平安時代に生まれた占い師の家系の人で、当時の文化の花…