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序文

 暇に飽かして一日を過ごし、硯に向かって思い浮かんだ下らない物事をつらつらと書いていったら、何だかおかしな物が出来てしまった。

 昔の人が、そんな風に、思い付くまま文章を書いていた。

 その人は平安時代に生まれた占い師の家系の人で、当時の文化の花形と言えなくもない和歌の世界で四天王なんて言われていた文化人だった。

 ところがその人は、仕えていた方が亡くなったからといって、出家をしてしまう。

 当時の出家は、割りとそんな理由で行われていたらしい。

 さて、平安時代から現代に時間を戻して、僕の話を。

 ある眠れない夜にふと思い立った。

 日々の思考を書き留めてみるのも面白そうじゃあないか。

 昔の人は、硯に向かって、紙に筆で書き留めていた。そこへ行くと、昭和の終わり頃に生まれた僕は、パソコンなりスマートフォンなりで、ネットの海へ日々の思考を投げてみる。

 あわよくば、何か妙で、尚且つ面白そうなものが出来上がって、どこかの誰かの何かの足しになればいいかな、などと思ってみる。

 別に実際にそうなる必要はない。ただちょっとだけ面白ければ、それでいい。

 すべては日々の無為な思考なんだから。