命が終わることについて

 今日、愛犬が旅立ちました。

 ミニチュアシュナウザーの女の子。10歳。母いわく、10年と5か月と2日。その生涯が幸せなものであったならいいなと思う。

 僕は今年の2月から一緒に暮らしはじめて、それまでは折に触れて帰省したときに一緒に過ごすだけだった。

 最初はぎこちなかったものの、仕事を辞めて実家に戻り、職業訓練校に入校するまでのおよそひと月の間、ほぼ毎日ずっと一緒に居たお陰か、初夏が訪れる頃にはずいぶん打ち解けられたと思う。

 もし、あの子が一つだけ質問に答えてくれるのなら、「君にとって僕はどんなやつだった?」と尋ねたい。どんな答えが帰ってくるだろうか。

 命が終わるということは、大変なことなんだなと、寂しさや喪失感が並みのように寄せては返す中でぼんやりと思う。

 少し整理したくて、こうして文にしてみるものの、余計にぼやけていっている気もする。

 自分にできることは、あの子の生涯のうち、僕と過ごした数か月が、あの子にとって良い時間だったら良いなと思いながら、あの子を送ってあげることくらいかなと思う。